パン屋開業
2018年12月、天然酵母と国産小麦を使ったパンを売りにしたパン屋を開業した。
山あり谷あり。スモールビジネスの難しさを痛感した1年間だった。
妻がパン職人、私が経営その他を一切を仕切る役割分担。
4月までは順調に売り上げを伸ばしていた。
「このまま右肩上がりにいけば・・・」と期待をしていたが、世の中、そうはうまくいかない。
厳しい夏
一般的にパン屋やケーキ屋は夏になると売り上げが落ちる。
その通りになった。
妻は「鬱になりそう。」と言う。
確かに愛情を込めて焼いたパンが売れ残る。
パン職人にとって、売れ残るパンを見るのは辛いことだろう。
夫婦の間で口げんかも多くなる。
なんとかしなければと、いろいろ試す。
それでも、客足は戻らない。
1年間はできる限りのことをしようとお互いに話し合い、そう決めた。
常連さんのお客さんは、「大丈夫。我慢が大切」と励ましてくれた。
ありがたい。
しかし、お店の前を素通りしてく通行人を見て、「何かしでかしてしまったのか?」と疑心暗鬼になってしまう。
転機
夏の終わりにある老人ホームでのイベント誘ってもらった。
はじめてのイベント出店。
事情を知っている職員の方々に応援してもらった。
ありがたい。
うれしい。
そのつながりで、地元のフェスタにも急遽出店させていただいた。
ちょうど涼しくなってきた秋ごろ、来客数が上向いてきた。
「おいしいと聞いたので来た。」
「初めて気づいたので立ち寄った。」
「友達にもらったパンがおいしかったので来ました。」
お客さんの声が素直に嬉しい。
継続は力なり!
「天然酵母と国産小麦の手作りパン」のコンセプトを崩さずに続けてよかった。