桜の開花が始まったということで、「神奈川県立塚山公園」に桜を見に行った。
公園は、京急「逸見駅」から徒歩で20分ほどの小高い山の上にある。
「逸見」の読み方は、「いつみ」と読むのが普通であるが、ここは「へみ」と読むことになっている。
ここ周辺の地形は「谷戸」と呼ばれる丘陵地が浸食されて形成された谷状の地形が特徴。
ほとんど平地がなく、家は斜面にへばりつくように建てらている。
小高い山の中腹に建てられた家へは階段を上る。
「逸見駅」を出て、目的地に向かって歩いていくと、途中から階段になる。
階段を上がっていくと、景色が開けてくる。
山桜は、ほぼ満開。
風に白い花びらが舞って花吹雪。
さらに階段を上っていくと。
「佐藤さとる」 生誕の地の碑がある。
逸見出身とは知っていたがここに住んでいたとは知らなかった。
数々のファンタジー作品が残されているが、「わんぱく天国」「誰も知らない小さな国」は、逸見の谷戸、ここが作品の舞台となっているそうだ。
さらに、階段を上ると「コロボックル野外図書館」と看板を掲げた白い家がある。
庭先に「佐藤さとる」の本が展示してある。
館長さんが本について解説してくれる。
そして、いつの間にか草花や自然の話に。
この周辺は、絶滅種の草花が多く自生し、川には「トウキョウサンショウウオ」が生息しているそうだ。
つまり、この地域は開発されず、昔のまま。
時間がたつのを忘れるくらいおもしろいお話を聞かせていただいた。
塚山公園へ再び階段を上る。
途中、希少植物「ニリンソウ」の群生地がある。
もう少し登ると視界が開けて桜の間から横須賀港、東京湾が見える。
ソメイヨシノは3分咲き。
今年は、新型コロナウイルスの影響で、花見の自粛のようで人出はちらほら。
桜はそんなご時世とは関係なくきれいに咲き誇っている。
公園内をひと回りして帰宅。
のんびりしたひと時が過ごせた。