ダイハツ ミラe:s
今や日本の主流、軽規格の660㏄のガソリン車で、アイドリンクストップ機能付きの燃費第一に作られた車だ。
この車が我が家の買い物車から唯一の車に格上げされて3年になった。
安い車であるが、装備は充実しいていて運転がしやすいよくできた車で、それまで20年間乗っていた「ランクルプラド」に比べて、信じられないくらい燃費がいい。
愛着はなかったが、なんとなく長く乗っていると、すこし手を加えたくなる。
純正のカーステ
実に薄っぺらい音だ。
AMラジオを聴くには可もなく不可もなくの音質である。
しかし、運転中のBGMをCDなどで聴くには聞くに堪えない。
少しまともな音で音楽を聴きたい。
いちばん手っ取り早いのは、スピーカーを音のいいものに変えることだろう。
ネットで「車用スピーカー」と検索すると1万円も出せば、有名オーディオメーカーのスピーカーが手に入りそうだ。
もう一つ音質を改善する方法として「デッドニング」というのがある。
スピーカーのついているドアをオーディオのスピーカーの箱に見立てて制振と吸音の素材を貼り付けてスピーカーの性能を最大限引き出すというもの。
簡素に作られている軽自動車には、効果が大きそうだ。
デッドニング素材
素材は、ホームセンターで調達した。
制振材は、重い厚めのビニールシートの裏に布のようなものがついている。
吸音材は、スピーカー用のでこぼこしたスポンジである。
費用は合計3,000円くらい。
デッドニング作業
① 内張りを外す
ドアミラーの三角形のプラスチックのカバーはクリップ一つで固定されているので手で手前に引くと外れる。
ドアオープナーのところの固定ねじをプラススクリュードライバーで外す。
ドアの内張についているパワーウインドーのスイッチユニットはドアの内張に爪のようなもので固定されている。
ユニットのついているところのドアの内張側面を押すと少し隙間ができるので、マイナスドライバーのようなものを傷がつかないように差し込んで外す。
ユニットを外すと、ドアに内張にプラスねじ2個で固定されているのでプラスドライバーでねじを外す。
内張りは、マイナスドライバーのようなものをドアの金属部分とプラスチックの内張の間に10㎝くらい差し込んで左右にずらすと固定されているクリップにあたるので手前に外すようにすればドア本体から内張の本体が外し、配線のコネクターを外す。
クリップ(7か所)をすべて外して内張を上のほうにずらしながら内張を外す。
内張を外すと防水のビニールがべとべとした接着剤でついているのでそれを外す。
この作業が一番手間とコツを必要とする。
② 制振材の貼り付け
スピーカーはドア本体にねじ3本で固定されているので、スクリュードライバーで外す。
制振材をドアの側面の鉄板前面に貼り付ける。
インパクトバーのようなものがあるので、それを避けて制振材を裁断して貼るか、すべて覆うように貼るかである。
上手く貼れそうもなかったので、インパクトバーを避けて強力両面テープで貼った。
スピーカの後方に吸音材のスポンジを両面テープで貼り付ける。
ドアの本体をスピーカーボックスのようにするために、ドア本体のスチール部分で内側に穴の開いているところを音が漏れないようにふさぐ。
本来なら薄い鉄板のようでふさぐのだろうが、素材がないので、厚めのビニールをカットしてビニールテープで貼り付けた。
内張のドアポケットが大きく内側に張り込んでいるので、防水で使われていたビニールをカットしてふさぐとよい。
③ 内張の取り付け
この工程は、①の工程を逆に行う。
クリップを外すのは面倒だが、その逆は簡単で、その位置に内張をあてて軽く上からたたいてあげると簡単に内張を固定できる。
パワーウインドーユニットとドアオープナーのところのねじを2本閉めて、パワーウインドーユニットを取り付ける。
完成とその結果
運転席と助手席のデッドニング作業は4時間ぐらいで終了。
その結果は、明らかなものではないがそれなりに次のように改善された。
・ドアを閉めるときの音に重みが出たような気がする。
・音楽は、クリアにメリハリのあるような音になったような気がする。
・走行時に雑音が軽減されたような気がする。
さらに
100万円程度で買えた車ではあるが、スピーカーは見るからに安っぽいスピーカーがついていた。
これを見てしまうとスピーカーを変えたくなる。
そして、カーステレオ本体も・・・
きりがなさそうだ。