息子が大学生になったときプレゼントした時計が、机の引き出しに眠っているのを見つけた。
G-Shockは、カシオ計算機がタフな腕時計として開発し1983年から発売されている腕時計で、米軍の兵士が戦場で使用していることが話題になり有名となった腕時計である。
何年も暗い引き出しの中に放置されていたので、すっかり電池も切れて不動になっていた。
動くかどうか。ソーラー電池で駆動するので太陽光に数日さらして充電してみた。
ちゃんと充電され動き出した。
「タフソーラー」は本物だった。
このG-Shockは、品番 AWG-100BC-1BJFで、文字盤が針とデジタルのコンビでいわゆるデジアナである。
ボディーは「BLACK×BLUE Series」でマッド系のブラックボディーに輝きのある濃いブルーの短針とベゼルが黒いラバーで保護されている。
機能は、世界の標準電波を受信し、時刻を修正するマルチバンド5とタフソーラーを装備している。
現状では時計本体は目立った傷はないものの黒いアルミのベルトには傷が多数あり、一部塗装が剥げて歴史を感じる。
気を遣わずに使えるので普段重宝して使っているが、全体的に地味で重い感じがする。
気分転換にベルトを変えることにした。
候補は、NATOベルト。
NATOベルトは、ナイロン素材で作られた軽くて丈夫な時計ストラップで、NATO軍で使われたことから「NATOベルト」と呼ばれている。
デザインのバリエーションも多くG-Shockをカジュアルに変身させられそうだ。
ところが、このG-Shockのベルトは特殊構造で汎用品を取り付けるのは難しい。
選択の余地が狭められ、あれこれと探した。
選んだのは、「バンビ」のカジュアルバンド。
紺色の30mmとエンジ色の20mmの2重ベルトでG-Shockに似合いそう。
このG-Shockはベルトを通す幅が14mmで汎用のベルトをつけると細いベルトになり強靭さが失われてしまう。
このベルトには時計本体と接続する樹脂パーツで狭い幅でも太いベルトの取り付けができる。
これなら加工してあげれば取り付けられそうだ。
バンビのベルトに付属していた工具で純正のベルトを外す。
14mmのパーツをつけてみた。
時計本体とベルトのパーツが干渉して「ばね棒」が取り付けられない。
ベルトのパーツは小さく加工すると壊れてっしまいそうだ。
ボディーを削りスペースを作ることにした。
やすりでブラスチックのボディー削る。
ラバーの部分もやすりで削る。
そして、細かい根気のいる作業だったが完成。
身に着けると時計が軽くなった。
装着感もいい感じになった。
落ち着いた感じになってこれでしばらく使ってみよう。