2019.06.16
2021.09.28
accdeとは、拡張子の名前です。
Accessのファイルをそのまま保存すると、accdbという拡張子で保存されます。
しかし、「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択すると、「ACCDEの作成」という選択肢が表示されます。
これを選択するとaccdeという拡張子が付いたAccessファイルができます。
【AD】拡張子がaccdbのAccessファイルは、何の制限もなくVBA、レポート、フォームの編集や作成ができます。
それに対して、拡張子がaccdeのAccessファイルは、VBAのコードがコンパイルされてAccessのファイルに組込まれて参照したり編集することができなくなります。
レポートとフォームもデザインビューで開くことができなくなり、編集や作成ができす、削除もできないように制限されています。
ところが、テーブルとクエリとマクロは、変更や削除、新規作成ができます。
Accessで業務システムを作るとき、フォームやレポートを工夫して使いやすさ、見やすさなどを表現したり、VBAでいかに自動化を実現するが製作者の腕の見せどころなので、そのノウハウを誰にも見られないよう、変更できないように隠匿する意味でこのようなファイルが用意されているのかもしれません。
でも、クエリやマクロは誰でも自由に変更することができるのはよくわからないところです。
制作サイドからとしては、ユーザで変更してもよいところは、クエリにして、知られたくないところは、VBAでという使い方もありなのかなと思います。
もうひとつの理由として、VBAのコードをコンパイルすることで、処理スピードが速くなるということを聞いたことがありますが、最近はパソコンの性能が向上したためにあまり実感はないような気がします。
Accessは、マイクロソフトのWordやExcelなどのOfficeの一部です。
Officeは、32bit版と64bit版の2種類があり、Office2016までは32bit版が標準でパソコンにインストールされていて、Office2019からは64bitが標準になりました。
インストールで注意すること
AccessもOfficeの仲間なので、32bit版と64bit版の2種類があり、後からAccessをインストールするにはOfficeと同じbit数にしなければなりません。
ファイルで注意すること
拡張子がaccdbのファイルは、32bit版/64bit版に関わらずAccessで開くことはできますが、32bit版で作成されたaccdeファイルは64bit版Accessで開くことができず、その逆も同様に開くことはできません。
ランタイム環境でも同様なので、ファイルを配布する際は注意が必要です。
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