OBD2は、車に故障が発生すると自己診断・記録して警告灯を点灯させてドライバーに異常を知らせるコンピュータである。
フィアット500にもこの機能が搭載されていて、メーター内のディスプレーや警告マークが表示されたときに AlfaOBDというソフトで故障内容の確認ができる。
このソフトで、デュアロジックとクラッチの調整もできる機能があり、フィアット500ユーザは、このソフトを導入したいとこだ。
診断ソフトを使うには、車のコネクターにつなぐアダプターが必要である。
アダプターは、USB・Bluetooth・Wifiでパソコンやスマートフォンでつなげる。スマートフォンにアプリをインストールして使いたいので、Bluetoothのアダプターを探すことにした。
対応するのは、「ELM327」というもので、Amazonで検索すると1,000円台から数万円まである。
ネットで売っている「ELM327」は、ほとんどが中華製で、バージョンの違いで使えないものがあり注意が必要である。
1個目に買ったものは、バージョンが合っていなくて一部データが読み込めず、2個目でビンゴ、すべてデータが読み込めた。
ネット情報からバージョンがV1.5で、PIC18F25K80チップ搭載されてものを2回目に調達した。
「デモ版AlfaOBD」をスマホにインストールして、AlfaOBDを試してみた。
はじめに、運転席のイグニッションキー横についているポケットのあるカバーを外す。
黄色いコネクターにアダプターを「ELM327」接続する。
イグニッションキーを「MAR」の位置にして、スマホの「AlfaOBD」を起動する。
アプリを立ち上げて、はじめに車種[Fiat]を選択して、[500(Type312)]を選択する。
試しに、エンジンの故障のチェックをする。
[ENGINE]を選択する。
車のエンジンは、FIRE1.2Lだが、どれにするか迷うところ。2015年式なので、[・・・・・MY2015]を選択
[CONNECT]ボタンをタップしてBluetoothで車に接続する。
画面下の[CHECK]と表示されているエンジンマークのボタンをタップして、[READ ALL FAULTS]をタップする。
チェックした結果が表示される。
「No Faults found.」と表示されたので、「不具合なし」ということでよかった。
続いて、トランスミッションのチェックをする。
同様に[CONNECT]ボタン、
[CHECK]ボタンをタップする。
「No Faults found.」と表示されたので、「不具合なし」ということでよかった。よかった。
一部機能制限があるデモ版でアプリが車に接続でき、正常に動作するのがわかった。すべての機能が利用できる有料版は、Google Playで4,500円で購入できる。
1990年代頃から世界的に車のコンピュータ化が進み、車のメンテナスをするとき、故障診断ができるコンピュータが必需品になってきた。
車検でも、予防安全装備や運転支援機能の進化によって、OBD検査の項目が追加されるようだ。
車のディーラーや修理工場で故障診断機を使っているのは知っていたが、個人でも手軽に導入でき、不具合がすぐに特定できるのはすばらしいと思った。
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