2019.05.15
2021.07.01
妻は、料理が好きで毎日美味しく、体に良い食事を作っています。
あるとき、全自動でパンが焼けるパン焼き機を買いました。これが、パン屋を始めるまでに至った原点になります。
その後、子どもたちから手が離れ時間ができたころ、それまで長いこと勉強してきたバン作りのノウハウを教えるパン教室を自宅で始めました。
コンセプトは、「ごはんを炊くようにパンを焼きませんか」です。
パン教室では、機械を使わず手で生地こね、パンの成型、発酵の見極めなど、家庭用のオーブンでパンが焼けるノウハウを教えます。
そんなあるとき、転機が訪れ、パン屋を始めることになりました。
幸運にも、良い物件に恵まれ、資金調達も出来ました。
パンを製造する機材の準備をしながら、レジなどの事務機器の調達をします。
できれば、POSレジのようなレジ、売上分析、経理まで統合しているシステムが望ましいです。
高価なシステムから無料のものまでいろいろあります。
計画しているパン屋は、いわゆる「マイクロベーカリー」と言われる5~6坪の小さなパン屋で、販売するパンの種類も20種類前後と限られているので、背丈にあった使いやすいシステムが欲しいところです。
いろいろと調べてきましたが、どうもしっくりきません。
それなら、これまでの経験を生かして経費削減を兼ねてマイクロベーカリー用に使いやすい便利なソフトをつくることにしました。
短時間に開発可能なAccessをプラットフォームとして次の3つのアプリを開発することにしました。
【AD】レジの基本的な機能として、POSレジのような売上計算や売上分析などができる情報を記録し、レシート出力ができるレジとします。
入力方法は、次のような方法が考えられます。
キーボードでその都度入力する。
商品名と価格が登録されているボタンをクリックする。
バーコードでの読取り。
スーパーやコンビニなどでは、バーコードでの入力が一般的でとても便利そうです。
パンは、袋に入れずに店頭に並べ、販売するパンの種類も少いのでボタン入力とします。
しかし、食パンは袋に入れて販売するのでバーコードで読み取れるようにします。
データ項目は、ボタンをクリックしたときに品目や数量とともに販売時間などを同時に記録できるようにします。
完成した「パソコンレジ」アプリは、 こちらでご覧になれます。
パン屋の経営を把握と税金の申告ために帳簿つけは欠かせません。
個人事業者にも帳簿の整備が義務づけられています。
青色申告は、65万円控除されるものと10万円控除される2種類あります。
65万円控除を受けるには帳簿の数が多く、それなりの努力と手間がかかりそうです。
それに比べ10万円控除は簡易な帳簿で良いそうで、その差はかなりありそうです。
今回は、控除額の少ないけど、シンプルな簡易な帳簿の方式でアプリを開発します。
価格を決めるときや利益がどのくらいになるのか、パンを作るのに材料費がどのくらいかかるのか知りたいところです。
パンのレシピと材料の仕入れ価格から、ざっくりとした原価を計算するアプリを作ります。
さらに、販売価格から原価率、粗利、利益率などを計算できるようにします。
このアプリは、適正な販売価格を決めるときに参考になる重要なアプリになります。
完成した「原価計算」アプリは、 こちらでご覧になれます。
「レジ」と「帳簿」は、関連性が強いのでとして、1つのアプリにまとめるか、独立したアプリではあるがデータがおたがいにやりとりできるようにリンクさせます。
「原価計算」は独立させ開発します。
アプリは簡単に操作できるようにできるだけ自動化する。
単体で運用することを前提にスタンドアロンのアプリとします。
パン屋開店後さらに「あれば便利」なアプリを考えてみました。
HACCP
2020年6月から原則としてすべての食品事業者にHACCPに沿った食品衛生管理が義務化されました。
つまり、簿冊を作って毎日の衛生状態を記録して「見える化」しなければなりません。
様式は決まっていないものの、各業種や規模によって記録すべきもののガイドラインがあります。
手書きの簿冊でもいいのでしょうが、簡単に記録でき、三日坊主にならないようにAccessで管理できるアプリにします。
完成した「衛生管理」アプリは、 こちらでご覧になれます。
レジの現金チェック
1日の営業が終わるとレジに記録された売上とレジ内の売上金が一致するかチェックします。
開業時は、電卓でこの作業をしていました。
開業前は気にしていなった作業でしたが、紙と電卓を使って計算する作業は思っていたより大変な作業で、まず、1回でクリアできません。
そこで、少しでも楽に作業を終わらせるためにEXCELを導入しました。
お金の種類別に数を数えて数量を入力すると合計が算出されて前日の残高と比較して整合性をチェックする仕組みです。
完成した「レジ現金チェッカー」は、 こちらでご覧になれます。
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