GB250ホンダクラブマン
ホンダGB250クラブマン は、息子が大学生になったときに中古で買ったバイクで、大学卒業後に譲ってもらったもの。
大型のバイクに比べて取り回しもよく、単気筒でそれなりに気持ちよく走ってくれる。
スタイルは、オーソドックなネイキッドで飽きのこないスタイリング。
面倒な車検もないので長く付き合えそうだ。
エンジンが回らない症状
このバイクのエンジンはDOHC単気筒という凝った構造である。
DOHCだから高回転型のバイクのはずであるが、6000回転で頭打ち。
高速道路では80km出すのがやっとの状況。
低速域は問題なく走る。
キャブのセッティングが合っていないのかも。
ネットで検索すると同じような症状がGB250に起きるようだ。
高速道路でツーリングへ行くこともなく、日常に使う分には不便もないので5年ほど放置していた。
しかし、最近になって高速道路を使うことが多くなり、さすがに不便を感じる。
ついに、重い腰をあげてキャブをオーバーホールすることにした。
キャブ取外し
GB250のキャブを外すまでの道のりは長い。
ガソリンタンクとバッテリー外して、エアークリーナーボックス後ろへ無理やりずらす力技が必要だ。
キャブに繋がっているアクセルワーヤーとその取り付け金具を外し、エンジンからキャブを外し、キャブを回転させながら狭い隙間から引き摺り出す。
上手くやれば、セルモータは外さずにキャブを取り出せる。
原因を調べる
一番疑わしいのが、メインジェットの番数。
GB250のメインジェットはケイヒン丸大#130。
ネット情報によれば、そのほかに疑わしいものはバキュームピストン。
バキュームピストンはプラスチック製で傷が付くとピストンがシリンダーに張り付いて動かなくなるりエンジンの回転が上がらなくなる現象があるようだ。
この部品は既に廃番となっているそうだ。
キャブをバラしてみた。
メインジェットの番数はノーマルの#130が付いていた。
スロー、メインジェットとも汚れや詰まりはない。
バキュームピストンを押し上げてみると確かに重いような気がするが動かないわけではない。
疑わしいバキュームビストンを外すために上の蓋を外した。
開けてよく見るとゴムが溝にしっかり組み込まれていないような形跡があった。
負圧でビストンで持ち上がる仕組みなのでエアーが漏れているとピストンが持ち上がらなくなる。
これが原因のだろうか。
バキュームビストン清掃
バキュームピストンを取り出し表面に付いているベタベタしたものを拭き取る。
エンジン側の表面がざらざらになっているので、コンパウンドで磨き表面を整えた。
キャブのシリンダー内は目立った傷などはないので布で磨く。
上蓋を閉めるときにバキュームピストンのゴムが溝に入るように気をつけてキャブを組み直す。
キャブ取付
エンジンから外したときと逆の手順でエンジンに組み付ける。
ガソリンを供給するゴムホースが接続されているか確認してエンジンスタート。
いつものように1発始動した。
エンジンが温まったとことで、アクセルを開いてみた。
DOHCらしいエンジンの吹け上がり。
すばらしい!
試走してみた。
6000回転からの加速が凄い。
まるでターボのようなパワーの盛り上がり方だ。
これがGB250本来の姿なのだろう。
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