セルモーターに不具合発生
チョークををいっぱいまで引いてエンジンキーをONの位置に回す。
そして、ハンドルの右下にあるスタートボタンを押す。
いつものとおり、2~3回クラッキングしてGB250のエンジンは始動する。
ところが、「カチッ」と音がしてセルモーターが動かない。
なんだ???
もういちど、スタート。
「カチッ」
おかしい。
バッテリーか?
スタートボタンを押してもスピードメータにあるスタンドの警告灯やニュートラルランプが暗くなることもない。
セルモーターに電気が流れていないようだ。
この現象は時々現れ、なんともないようにセルモーターが元気よく動いたり、全く動かなかったり。
原因はわからないが、とりあえず、セルモーターを外して中を見ることにした。
取り外し
パーツリストを見て構造を確認。
セルモーターは2本の6角ねじで車体に取り付けられている。
向かって右側のボルトにはアース線の端子がある。
セルモーターの上部にはプラス線がロックナットで締め付けられている。
これらを外してモーター本体を左右に揺さぶりながら引き抜く。
モーターの先は歯車になってエンジンとつながっているので噛んでいると引き抜くのに苦労するかもしれない。
分解掃除
エンジンへのギアがついている面のボルト2本を外すとカバーが外れる。
ギアの反対側のカバーを外すといきなり謎の黒い粉末が出てきた。
モーターが電気を受ける面と接触するブラシ(接点)のようなものがある。
長年の使用でブラシが削れたものだろう。
この粉をきれいに取り除き、モーター内を掃除する。
長方形のブラシが2つある。
いずれは交換することになりそうだが、それぞれ、まだ2~3ミリ残っているので、まだ使えそうだ。
たぶん、謎の黒い粉はこのブラシが削れて粉になったものなのだろう。
接点を押してみると動きがちょっと渋い。
滑らかな動きになるまで何回か繰り返して押す。
エンジン始動
汚れでモータに電気が流れずに不具合になったのかもしれない。
分解したときの逆に組み立てる。
そして、エンジン始動。
元気にモーターが回り、エンジンがかかった。
これが原因かわからないが、しばらく大丈夫だろう。
不具合が発生したら直す。
古いバイク乗りの楽しみのひとつだ。
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