モンキー【ボアアップ編】|こだわりのないブログ

モンキー【ボアアップ編】

2021年06月06日

50㏄純正エンジン

Z50Jモンキーの純正エンジンは、50㏄。

ホンダ・カブと同じエンジンで、エンジンオイルがほとんど入っていなくても走ることができるといわれているほど耐久性があり世界的にも有名なエンジンである。

あるとき、モンキー仲間と3台で箱根へモンキーツーリングへ行った。

富士山ツーリング

他のモンキーは、88㏄のエンジンを積んでいた。

平地ではそこそこ一緒に走れるが、山道になると排気量の差は歴然に現れ、みるみるうちに引き離される。

50㏄の限界である。

合法的に60kmで走れ、ロングツーリングも苦にならないように、エンジン排気量を大きくして原付2種に変更することにした。

ボアアップキット

シリンダーとピストンのボアアップキットで排気量を大きくする。

有名どころでは、SP武川、キタコなどからボアアップキットが発売されており、排気量も様々で自分に合ったキットを選択することができる。

排気量が大きければパワーも出るが、モンキーを安全に乗るには足回りやブレーキ、クラッチなどを強化しなければならない。

外観に「カスタムしてます」感を出したくない。

選択したのは、キタコ75ccライトボアアップKIT。


このキットは外観の見た目がノーマルそのもので、一見しただけではエンジンをいじっているようには見えない。

準備

ボアアップキットは、自分で取り付けることにした。

機械をいじるので、ねじやボルトなどを外したりする工具一式が必要だ。

エンジンにはボルトとナットが多く使われているので、ソケットレンチは必需品だ。


固く締まっているボルトやナットは、緩めるときソケットレンチを使わないとなめやすく、なめてしまうと外すのが難しくなる。

さらに、ショックドライバーも必要だ。


エンジン周りは熱がかかるので、さび付き固着しているので、ショックドライバーでたたいてボルトやナットを緩める。

叩く工具にはハンマーを使うが、鉄のハンマーだとショックドライバーを壊してしまうことがあるので、ハンマーの部分がプラスチックでできている「プラハンマー」が必要だ。


また、シリンダーヘッドやシリンダーは、長年熱にさらされてガスケットと固着して外れないことが多いので、「プラハンマー」で叩いて外す時にも使うなど便利な工具だ。

そして、忘れてはいけないのが、CRC5-56。

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ボルトやナットなど外すとき、これをひと吹きかけてあげるだけでねじが回りやすくなる潤滑剤だ。

錆を落としたり、錆止めにもなり用途が広いので1本は用意しておくのがいい。

最後に必要となるのがタペットのクリアランスを調整するシックネスゲージ。


薄い板状のゲージを組み合わせてタペットのクリアランスを調整する。

キット取り付け

キタコの75㏄ボアアップキットは、シリンダーやピストンなどのほか、必要な部品が揃っている。

キタコボアアップキット

キットには、説明書 が付属している。

作業を始める前に個の説明書を見て、よく理解し、わからないことはネットで調べて作業のシミュレーションをしてから作業をすることをお勧めする。

50㏄のピストン

DIYで、作業が難しそうなときは無理しないでバイク店に作業をお願いしたほうがいい。

50㏄のパーツ

取り付け作業は、説明書に従って作業すればそれほど難しくはない。さらに、ネット写真付きで説明しているブログがあるので検索してみてはどうだろう。

75ccピストン装着

作業する上で注意すべき点は次のとおり。

1.モンキーの状態にもよるが、長時間熱や水分にさらされてボルトなど部品がが固着している。
2.古いガスケットはきれいに取り除き、新品に交換すること。
3.外した部品はなくさないように管理する。

ナンバー変更手続き

排気量が変わったら、ナンバーを変更しないで公道を走ると違反になるので、ナンバーを変更しなければいけない。

手続きは簡単で、ナンバーを交付した市役所などに行って手続きをする。

必要書類などは、自治体によって違うので、電話などで確認したほうがいい。

ちなみに、標識交付証明書、標識(ナンバープレート)、届出をされる方の本人確認書類(運転免許証等を用意し、窓口で変更理由などを記載した申請書を提出し、新しい黄色いナンバーを交付してもらった。

ナンバーの交付を受けたら忘れずに自賠責保険や任意保険の登録の変更手続きをする。

これで手続きは完了し、安心してモンキーに乗れる。

試走

キットとキャブレター、燃料ホースとプラグコードを取り付けたらいよいよエンジンをかけてみる。

新しい鼓動が聞けるか・・・・ ドキドキする瞬間だ。

エンジンが動いた。

感動は言葉で表せないほど嬉しい。

自分で作ったモンキーへの愛着が増す。

そして、試しに走ってみる。

トルクが太くなったことは感じられる。

坂道を上るのは楽になった。

しかし、スピードはそんなに早くなったとは感じられない。

最高スピードを速くするには、後日、ハイカムを導入したりスプロケットを変更して対応する。

見て、いじって、乗って・・・

モンキーの奥は深い。

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